johnnn_smith’s blog

四輪と二輪のモータースポーツが好きなヒトです。自分がやったこと・経験したことを紹介します。

ソレ10年後にどれだけ価値残っている?

世の中には新品の高級品が溢れ、その反対に知らない人からすれば全く理解できないようなものにとてつもないプレミア価格が付けられた中古品もある。モノの価値やその値段とは一体何なのだろうかと、考えずにはいられないご時世だ。そして「新品の高級品」の代表格が自動車であることに疑いはないだろう。

自動車というモノはいろいろな意味で面白くて、例えば1,000万円近くする輸入車でも、ナンバーを取得してその運転席に座った瞬間に市場価値が30%ほど下がると巷で言われている。購入した車種が魅力的だったり、絶対に欲しいという人にとっては「お金に変えられない価値」だが、「外車かっこいい」とか「どうせ経費で落ちるし」みたいな浅はかな理由で手を出すものではないとも思う。こんなことを言っているが、他人のお金の使い方にケチをつける権利を僕は持っていないので、気にする必要は全くない。

 

新しいものはいつか古いものになる。技術革新が進むことを前提とすれば、型落ち製品が自身の価値を残すには何かしらの付加価値が必要で、モノが溢れている(似たようなものが沢山ある)現代で他製品との決定的な差別化は難しい。タイトルにもある「ソレ10年後にどれだけ勝ち残っている?」と自問すると、冷めた気持ちと冷静な頭で「無駄のない」買い物ができる。日頃の買い物が長期投資みたいになってしまうので味気ないと指摘されたらそれまでだが、ずっと価値のあるものを所有する嗜好をしているとなれば、それはセンスの良い人と解釈されるだけでなく、無駄な出費を押さえて、なおかつ将来的に売り飛ばしても結構なお金が手に入る可能性はある。

 

ここで工具の例をちょっと紹介。「工具は基本一生もののプロダクト」みたいなことを数年前に自動車・バイク関係の趣味の友人が語っていた。これはつまり、工具をなくすか壊すかしない限り、一度購入したものを永遠に使い続けることを指し示している。つまりブランドやスペックで最初から欲しいと思ったものを選んだほうが良い。趣味レベルで工具全てスタビレーで揃えていたらビビるが、5−6年で200万円くらいの自動車を買い替えるのと、その先数十年を見越して工具に100万円注ぎ込むのは、良い勝負ではないか。

 

スカイラインR32や80スープラ、あとインテグラあたりを見ていても、25年以上経過して輸出規制解除や「希少車」などになったことで、当時の新車価格を超える値段が付けられているものもある。これに関しては物価上昇率や年収の増加といった経済的側面も強いが、価値が上がっていることは確か事実だ。

 

まあ、最終的に所有者つまり自分が死んだら、死人に口無しで、遺族や友人・知人に処分してもらうことになる。口座預金額や土地などは行政にキッチリと追われて相続税が発生するので、トレーシングされないけど価値の高いものを遺族に残すことも、一興かもしれない。