中古で入手した旧型のモトクロッサー YZ80の現状を確認する
令和でも2ストモトクロッサーに乗りたい
ふと思った。エコという名のもとに、内燃機関を動力源とする従来型の自動車やバイクを電気自動車に変更させようとしているのが現代の流れ。それが指し示す「エコ」が正しいとすると、より環境に優しい世界になるはず。だったら、公道走行不可という縛り付きで、各バイクメーカーは2ストエンジンのバイク作りを再開しても良いのでは、と。
そんなことを考えているうちにヤフオクでヤマハのYZ80(2JF型)の中古車を発見。エンジン実働らしかったので入札に参加したら、意外にも3万円ちょいで落札できてしまった。軽トラとラダーレール、あとタイダウンなどを借りて早速引き取りへ向かい、天候にも恵まれ無事引き上げ完了。
YZ80は1974年から2001年にかけてヤマハが製造・販売していた子供向けモトクロスバイクで、モデルチェンジや仕様変更を繰り返しながら27年間と長きにわたって販売されていた。今回購入した2JF型は1987年モデルに該当する。前後年式モデルと比べると外観はほとんど同じだが、型式は異なる。例えば1986年モデルは1LR型で、1988年モデルは2VF型。2JF型のサービスマニュアルを入手できなかったので、代わりに2VF型のものをヤフオクで入手した。
現状チェック
手元に車両が届いたのでさっそく現状を確かめた。
エンジンはかかるがアイドリングが途中で止まる
引取時点でエンジン始動確認済み。しかし少しアイドリングすると止まってしまう。チョークを少し引いた状態だと安定するので、キャブレターの洗浄とセッティングをすれば解決するでしょう。実はキャブレター調整あまりやったことないので楽しみ。
写真は装着されていたキャブレター。これはVMキャブレタータイプで、スロットルを操作するとケーブルに引っ張られてキャブレター内部にあるベンチュリーピストンが開閉されるというもの。ちなみに牛乳瓶の蓋みたいなものがついているキャブレターは、いわゆるCVキャブレター。
クラッチレバーが折れている
入札時に気が付かなかったのだが、クラッチレバーが根元から折れていた。「敷地内で30km/hで走るのを確認済み」とヤフオクでは記載されていたが、この状態でどうやってはしらせたのだろうか。クラッチアームを手で引っ張って走らせようとした姿を少し想像してしまった。
敷地内を一度走らせて様子見たいのでクラッチレバーを新品(モノタロウで1,500円にて)に交換。ガタガタしているしボルトも破損しているが、とりあえずレバーでクラッチ切れれば十分。3速までギアが入るのを試走で確認したが、4速から上の確認できておらず。
漏れるクーラントに消えたドレンボルト
軽トラから車両を下ろすときに、荷台のゴムマットがクーラントで濡れているのを発見。後々サービスマニュアルで確かめると、クーラント出口のボルトが欠落しているっぽい。
リアホイールひきづっている感
前後に動かしてみたらリアホイールが重たい。これが巷でよく言われるひきづりなのだろうかと思ったが、フロントブレーキにそういった不具合箇所は無かった。
ブレーキ内部に問題がないので、リアホイールのベアリングがダメなのではと判断。ヤフオクでパーツを見つけたので注文する予定。確かベアリングの規格は「外径・内径・厚さ」で決められている。
シートは破れている
シートは写真の通り表面が破れている。アフターパーツが今でも発売されているらしいので、予算との兼ね合いに合わせてどうするのかを判断することにする。
ボディに錆がある
ところどころにちょっとひどい錆がある。フレーム塗装をやろうとするとキリがないので、今回は気が向いたら紙やすりと刷毛で修繕することにする。
2ストについて詳しくなれる良い機会
これまで2ストのバイクを所有したことなければ、整備したこともない。これを機会に2ストロークエンジンに関して勉強し、見聞を広げ、知識・整備技術の習得に努めようと思う。
パーツに関してはオフロードバイク用品でお馴染みのダートフリークでも結構取り扱いがあったし、ebay(海外とくにアメリカ)を使用すれば国内で手に入らなそうな部品も入手できそうだから、大丈夫そう。さすがUSA、モトクロス盛んな国。
整備して、安全装備一式揃えたら、オフロードコースに持ち運んでスポーツ走行をしてみよう。愛知県と三重県あたりにオフロード専用コース結構あるみたいなので、走ってみたいな。